2023年5月1日月曜日

EK9 CIVICのフューエルプレッシャーレギレーターを交換しようとしてド嵌りする

水温センサーやら、デスビのイグナイターと点火コイルやら交換して落ち着いた温間再始動不良修理の一環でフューエルプレッシャーレギュレーターも交換しようと考え調べたものの、EK9純正部品のプレッシャーレギュレーターはとっくに廃盤で交換を後回しにしていました。代替えしようとすると、AEMのボルトオンタイプの可変プレッシャーレギレーターとか、RB26用のニスモ製の可変プレッシャーレギレーターを取り付けられるようにするレギュレーターセットプレートというのが戸田レーシングから出ていて、どちらも小改修で取り付け出来そうだけど燃圧を上げたい訳ではない。

不具合の再発が無い事をいいことにグダグダ考えて昨年末に、戸田レーシングのレギュレーターセットプレートならば燃圧計用の取り出し口も付いているしこれにしようと決め、ニスモのレギレーターを購入しようとしたところ、通販サイトでレギレーターの取り扱いが無くなり思いとどまる。1月末ぐらいに在庫復活したかと思ったら価格が倍以上の3万5千円ぐらいで???前回見た時の記憶では1万5千円ぐらいだったような記憶なんだけど、絶版で価格つり上げ?って、ニスモの価格改定だった。セットプレートも入れると五万円近くするのかーーー。


とりあえず今の燃圧がどうなっているのか?確認してから交換するか決めようと燃圧測定用治具を作成する。

■プレッシャー計測用アダプタを作成
サービスマニュアルによると純正は燃料フィルタの上のバンジョーボルトを交換してそこに計器を取り付けて測るようなんだけど専用のアダプタのネジがM6と細くて汎用品の取り付けが難しい上に、ボンネットに近い位置になるから付けっぱなしにできないとか、付け外しをするたびにバンジョーボルトのガスケットの交換交換が必要になるとか、なんだかなと。
探すより作った方が早い?

図面を書いてみると、Oリング溝の加工以外は汎用のボール盤でも加工できそうな?
Oリング溝の加工だけのために外注するのもな~ 外注の費用を考えたらニスモのプレッシャーレギュレーターを購入した方が良いのでは?と、

JUNK箱から探し出したアルミのブロックに穴を追加しーの。

問題のOリングの溝の加工。1週間ほど悩み、加工専用の工具を作ればいいと思いつく。
JUNK箱から見つけたスチールカラーにネジ穴追加

カラーをボール盤に取り付ける軸はネジをぶった切り。ボール盤に咥えた状態でヤスリを当てて外径を調整。

刃の部分は相手はアルミだし、実験入れて数回しか使わないんだからステンレスのネジで十分でしょう?と、先端をやすりで削る。

Oリング溝加工用工具完成。

こんな使用イメージ

Oリング溝が出来上がる


■現状の燃圧を測定
EK9の仕様
制御圧力(負圧チューブ外し時) 320~370kPa
12V時の燃料ポンプの流量 140ml以上@10秒間

・シビックについていたプレッシャーレギレーターの燃圧を計測する(23.5年以上20万キロ以上使用)
アイドリング中 39psi(268kPa)・・・負圧配管を外さないといけないことに後で気が付いたので負圧の影響があるかも?
エンジン停止10分後もほとんど燃圧落ちず。

計測方法を間違っているにしても2割前後は燃圧が落ちているようだ?交換したほうが良さげ。


■流用できそうなプレッシャーレギレータを発見(16740-MBW-J32)
情報を検索していたところ何故か某通販のおすすめが画像に似た形のプレッシャーレギレーターが1673円と1/10ぐらいの価格で、CBR600 F4iという海外向けの2輪用で、どう見ても大陸系のコピー品なんだけど、安いのでダメもとで購入してみる。

流用品(サービスマニュアルの最初の数ページは無料公開している某ページより)
 アイドリング時の燃圧 343kPa(3.5kgm/cm3,50psi)
 12V時の燃料ポンプの流量 188cm3以上@10秒間

50馬力ぐらいで600㏄ぐらい二輪より、馬力も排気量も2~3倍有るはずのシビックの方が燃料ポンプの流量が少ないの? 最初の数ページしか見れないせいで作業方法を確認できなかったので2輪の流量計測方法が4輪と違うのカモ?
・シビックはプレッシャーレギュレーターのリターンホースからの流量、二輪は開放時の流量かも?有料部分に計測方法が有りそうだけど未確認。
・国内向けのCBR600の仕様は見つけられず。型番が違うので仕様が違いそう?

リターン配管が若干太いけど許容範囲? 負圧配管は向きが違うのでリフレッシュついでに新しくすれば、取り付ける事は出来そう。

こんなところのバリが残ったまんまで、どう見ても怪しいコピー品。純正品が手に入るなら使わんし。
ただでさえ排気量も馬力も約1/3で互換性に不安があるのに、それに輪をかけて、こんな感じのクオリティなので同じのを購入してトラブって、エンジン壊れたトカ、調子悪くなったトカ、起きそうだ。


・16740-MBW-J32の燃圧を確認する
バリ取りして、パーツクリーナーで穴の中を洗浄してから取りつける。
アイドリング 34psi(234kPa)・・・負圧配管外し忘れ。お古のレギレーターと同条件
IG電源をオフにしたとたんに燃圧下がり数秒でゼロになる。
新品のくせにお古より燃圧が低く、燃圧計の針が振れて不安定で、残圧即落ち。
確実に劣化コピー品ですね。やっぱりゴミだった!!


■S2000用のプレッシャーレギレーターを流用
燃圧計測アダプターもS2000用のプレッシャーレギレーターが付けられるように作ったものの厚すぎてインジェクター用の配線にあたってしまうので、同じ要領で8㎜厚の変換アダプタを作成して流用交換する
 EK9 CIVIC TYPE-RにS2000用のフューエルプレッシャーレギレーターを流用交換する(209,968km)
結果、アクセルのレスポンスやら、始動性が良くなる。やはり純正品は経年劣化していたようだ。

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