新車から乗っているEK9 CIVIC TYPE-Rも、そろそろ10年目9万キロに入るので、
タイミングベルトの交換をしました。
ついでなので、ウォーターポンプと、アイドラーベアリング(ベルトテンショナーベアリング)も交換します。
ディラーや、SHOPで、タイミングベルトの交換を頼むと
「ウォーターポンプの交換も、一緒にしたほうがいいですよ」
と言われますが、
それは、ウォーターポンプは、タイミングベルトで駆動されているので、
- タイミングベルトを外さないと、ウォーターポンプの交換が出来ないので、同時交換した方が無難。
- タイミングベルト(の中に入ってる補強糸)は、水に弱いのでウォーターポンプ劣化による水漏れが発生すると、タイミングベルトの寿命が極端に短くなる。
というのが理由のようです。
またオイル交換をサボるとオイルシールの劣化が早まりオイル漏れにより早期のタイミングベルト切れに繋がる事にもなるようです。
ちなみに、B16BとB16Aでタイミングベルトの型番が違うのは、強化品とかではありません。
B16BはB18Cと同じ高さのシリンダーブロックを使っているのでブロック高がA16Aより11mm高いのでタイミングベルトが長くなる。そのためパーツ購入の際には注意が必要です。
(B16Bは、B16Aをベースにチューンしたエンジンではなく、B18C R-Specをショートストローク化することでコンロッド長を伸ばし連桿比を向上させ、低フリクション化したエンジンだから、タイミングベルトはB18Cと同じになる。)
B16Bのタイミングベルト交換
新車購入時に手に入れておいたサービスマニュアルを引っ張り出してきました。でも、EK9のエンジンはB16Bなんですが、なぜかB18Cのサービスマニュアルだったり・・・。
下に潜る作業が多いので、ウマに上げて車体を持ち上げた状態で作業に入りました。
ヘッドカバーを外しました。3000~6000kmの間でオイル交換をしていたのですが、オイルスラッジでそれなりに汚れていました。
タイミングベルトの状態を見ると、問題なさそうですが交換してしまいます。
作業がやりにくので、パワステポンプを取り外しました。配管を切る事になるので後でパワステフルードを継ぎ足す必要があります。
上側のタイミングベルトカバーを外しました。
残っていたエアコン、オルタネーターのベルトを外し、左前輪を外してクランクプーリーのボルトを緩めます。
クランクプーリーを押さえる特殊工具が必要です。またプーリーボルトは高トルクで締まっている(規定トルク18.5kgf・m)ので緩めるのが大変です。工具が壊れる事も多いとか?
プーリーボルトが外れれば、クランクプーリーは簡単に外れます。また、キーも取れやすいので注意が必要です。
下側のタイミングベルトカバーも外した状態です。
タイミングベルトを外す前に1番シリンダーの圧縮上死点(TDC)に合わせるために刻印位置に合わせます。カム側を合わせるとクランク側の位置が微妙にずれている気がしなくも有りません?
刻印の位置はサービスマニュアルどうりTDC合わせたのですが、タイミングベルトを外す前に、念の為位置合わせのマーキングをします。バルブタイミングがずれるとエンジンの調子を崩す事になるので安全をとります。
タイミングベルトを外そうとするとエンジンマウントを外さないといけないので、エンジンが落ちてこないようにジャッキで支えます。ただしそのままジャッキを当てるとオイルパンが凹んでしまい泣く事になるので当て木をして支えました。真似をしてオイルパン凹んでも知りませんケド
ベルトテンショナーのボルトを緩めるとタイミングベルトが外れます。
エンジンマウントを取り外した状態です。
B16Bのタイミングベルトを外した状態です。
B16Bのアイドラーベアリング(ベルトテンショナー)です。左が新品で、右がエンジンから取り外したもの。
今回、ウォーターポンプの交換もするので、ラジエターのドレインからクーラントを抜きました。
だいたいクーラントが抜けたところで、ウォーターポンプの取り外しにかかりました。
大量のクーラントがウォーターポンプの所から流れ落ちてきて、腕と床がクーラントまみれになりました (T_T)
後で知ったんですが、B系(B16A,B16B,B18C・・・)のエンジンは、ラジエター側のクーラントを抜いても、エンジン側のクーラントはほとんど残っているそうで、ウォーターポンプ交換の際はウォーターポンプ下にクーラントの受け皿を用意しておかないと、クーラントをぶちまける事になるんだそうです。
B16Bのウォーターポンプです。左が新品で、右がエンジンから取り外したもの。
新品のタイミングベルトにも、先ほど取り外したタイミングベルトと同じ位置にマーキングを転写します。こうしておくと、タイミングベルトの組み付け時に、カムやクランクシャフトの位置がずれていないかの確認が出来ます。
タイミングベルト取り外し時のマーキングと、新品のタイミングベルトのマーキングが合っているか確認しながらタイミングベルトを組み付けます。ズレもなく無事同じ位置に組み付けられました。
エンジンヘッドカバーを取り付ける前にタイミングベルトの張りを調整します。サービスマニュアルを見ながらやっても??? 感覚が分かりにくく難しいです。
ヘッドカバーを取り付ける前に、サービスマニュアルの指示にあるガスケットのコーナー部分に液体パッキンを塗りました。
ヘッドカバーの取り付けです。
ヘッドカバーの固定ボルトはM5と細く、規定締め付けトルク1kgf・mと小さいので気をつけないで作業して、折ってしまう人が居るようです。また、当然ですが均等に締めないとオイル漏れの原因になったりします。
オルタネーター、エアコン、パワステのベルトも元に戻しテンションの調整をして、無事タイミングベルトの交換が終わりました。あとはクーラントとパワステフルードの補充をすれば終わりです。
最後にクーラントを補充します。というかクーラントはほとんど抜けてしまったので総交換出来たのでよかったかなと。
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